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借り物の町と借り物のわたし(5)

03 04, 2009 | Posted in 小 説 | Thema 小説・文学 » 自作小説

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今更ながら、かなり大きなミスをしたことに気が付いた。
引き返そうにも、道が分からない。大の大人が、地元で迷子だ。
情けない気持ちで時計を除くと、始業時間まであと10分。
「こりゃいかん。」
携帯電話を手に取るが、壊れているのかやはり圏外表示になっていた。

兎も角、電話ボックスを探そう。まずは連絡を入れないと。
いつもの日なら少しぐらい遅れても、タイムカードなんぞのない我が社では、あまり大したことではない。しかし、今日は朝礼があることを思い出した。
今日は確実に遅れる。怒られるだろうが、仕方ない。

ところが、昨今電話ボックスなどというものは、携帯電話の爆発的な普及に伴い、次々に街から姿を消していた。また、こういうものは必要なとき程、見つからないものだ。
始業時間は迫ってくるが、一向に電話ボックスは見つからない。

焦ってきた。

うちの上司は比較的温厚な人だと思う。
しかし、遅刻だけは非常にうるさい。ましてや、無連絡などというものなら、烈火の如く、怒るに決まっている。
この頃は当たり前のように携帯電話を持っていたため、連絡手段が常にあることの有り難味をとんと感じていなかった。

会社に着いたら、手垢で汚れた携帯電話を磨いてやろうなどと、場違いなことを思いながら、ふと交差点の角に目をやった。

タバコ屋だ。

少々時代外れな、昔ながらのタバコ屋の窓口横に、微妙に懐かしい緑色の電話。
かろうじてテレフォンカードなどというものが使える電話を見て、ほっと胸を撫で下ろした。

テレフォンカードなどはとうに持たなくなっていたので、10円玉硬貨を小銭入れから探す。こんな時に限って、昨日帰りに寄ったコンビニで使い果たしていた。
「100円を両替して貰おう。」



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