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借り物の町と借り物のわたし(7)

03 07, 2009 | Posted in 小 説 | Thema 小説・文学 » 自作小説

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プッシュホンのダイヤルに、所属のダイヤルインのナンバーを入れる。
電話の呼び出し音がするかと思いきや、聞こえてきた音声は、その電話番号には掛かるべき相手がないことを知らせるものだった。
「お掛けになった電話番号は現在、使われておりません。」

首をかしげながら、受話器を置く。
確かに、うろ覚えのダイヤルではあったが、そこまで耄碌したのか。
もう一度、受話器を取り、ダイヤルし直す。
ふと、思い留まり、今度は会社の代表電話番号をプッシュした。
「お掛けになった電話番号は...」

どうも、おかしい。
記憶力には自信はないが、15年以上経理畑で仕事してきたため、言っても、人より数字には強いと思っている。
電話番号は特にそうで、同僚が名刺をあさっているそばで、何も見ずに取引先に電話を掛けたりできた。

携帯電話に頼り過ぎていたのだろうか。
そういえば、携帯以外から会社に電話するなんぞ、とんと、ここ数年やっていない。
思い返して、今度は104番をプッシュした。
「はい、104番。電話番号案内です。」
「大阪市北区の株式会社シモヤマをお願いします。」
「代表番号のご案内でよろしいでしょうか。」
「はい。」
「それでは、番号をご案内致します。」
電話番号案内のオペレータがそう言って、メモを取ろうと手帳を取り出した。

ガチャン。

10円硬貨の時間が切れた。
おいおい、こんな落ちかよ。
つまらないコントの落ちようだと思いながら、再度10円を取り出す。
手帳を持ちながら、取り出したものだから、硬貨はわたしの手からするっと落ちてしまい、無情にも溝の隙間から、もう二度と返ってこない場所に行ってしまった。

仕方ない、100円で掛けるか。

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